徳島県立阿波高等学校
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2013/08/05

旧阿波中生による地理模型

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お宝発見!徳島県地形模型!

阿波松契会々報(平成12年1月1日)より

 本校から約60年前の生徒の労作[徳島県地形模型]が発見されました。20枚の板から成り、左下の板に書かれた説明からそれが昭和13年から5年もかけて製作したものだと判明したので、枠組みをし、松契会館に常時展示しました。
 関係された方はこの写真だけでなく実物を是非見に来て下さい。



 また製作者にお名前があった2人の方に、作品にまつわる思い出を書いていただきました。


    「徳島県地形模型」制作時のことについて(経緯) 14期生 原田育一氏

模型作品の着手年月日 昭和13年12月 菅原 四郎校長代
模型作品の完成年月日 昭和18年12月 山田 広校長代
製作指導者  (地理)岡 良吉先生
製作にあたった生徒数 141名
製作室   興亜室(北校舎2階中程の室)
製作に当たった生徒の学年と卒期  13期生(昭和16年卒)~17期生及び、昭和18年、3年生の一部

◎この時の思い出として
 この作業を指導された岡先生が転任してこられたのは、たしか昭和13年であったと思う。そして、当時2年生であった14期卒業生の1組を担任された。
 先生は、文検に合格された独学、努力の先生であり、学問的にも造詣が深く、先生の地理の授業は大変素晴らしいものであったといまだに記憶している。また、前任地が鹿児島県であった関係から、維新における薩摩藩の行動や、当時、中学生の憧れであった軍関係の学校への進学が多いことなど、よく話された。その先生が、地理模型を作られるということで参加したが、その大きさ(3.6平方m)と時間をかけての将来の見通しなどに先ず驚く、そして、ボール紙を等高線にそって彫刻し、糊づけして段々と現れてくる地形の巧妙さを体験し、「流石、岡先生」との感動は今でも覚えている。
 その先生指導の模型作品が、60余年経った今日、残っているのは大変な驚きであり、不思議な縁を痛感すると共に、保存に尽力された学校関係者に深く敬意を表す次第です。教育とは、「教師の言ったことや、教科書に書かれていることすべてを忘却しても、なお心に残っているもの」のことだと言われるが、先生の薫陶を受けたものとしては、師弟相共に精魂をかたむけた象徴として、この作品は心に残る教育の一端であり、本校の歴史を飾るものと確信している。茲に改めて、先生のご冥福をお祈りして擱筆する。



   貴重作品製作時を偲んで  17期生 荒尾弘章氏


 昭和14年夏頃から作品製作の一部を手伝った1人だが、作業は、主として夏休み中と放課後であった。当時、3年生だった加藤豊文先輩(故人)の指導を受けながら製作に参加したが、大変親切に指導して下さった数々が懐かしい。
 作業は、縮尺図による等高線にそってボール紙を切り、その一枚一枚を糊付け貼り合わせ積み重ねていくものだった。山の高い所は釘を打ち止めていくなど思いでは尽きない。特に、各版の継ぎ目は、彫刻刀をよく研ぎ、垂直に切る作業はかなり神経をつかったが、次々各版が合わされ地形が現れてくる時の感激と喜びが印象深く思い出される。
 60年余の昔を懐古し、先輩、級友同士が残された素晴らしいこの作品が、本校の誇れる教材として大いに活用されることを希うものであると同時にますますのご発展を願っている。
   先輩が永久に遺せし地形模型
 讃たる偉業松契に香る


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