令和8年度

海外短期留学報告

2026年9月14日 10時48分

○令和8年度 フィリピン共和国・セブ島海外短期留学について
       (阿波松契会100周年海外短期留学支援)
○日 程: 7月23日~7月29日(6泊7日)
○訪問先: フィリピン共和国・セブ島
○タイトル: セブ島で見つめた「当たり前」 

 7 月23 日から7月29 日までの7 日間、フィリピンのセブ島で短期留学を経験した。現地学習プログラムをはじめ、現地の子どもたちや日本語を学ぶ方々との交流など、さまざまな活動に参加した。その中でも特に心に残っているのが、セブ市内の貧困地域で行った子どもたちへの教育支援と食事提供活動である。

 

 この活動では、実際に貧困地域を訪問して現地で暮らす人々の声を直接聴く機会を得た。私と同い年の女の子へのインタビューでは、畳二畳ほどのスペースに家族四人で暮らしていること、週の前半は街頭でキーホルダーを売り、金曜日と土曜日に学校へ通っていることを知った。夜は部屋が狭くて眠れないため外で寝ることもあるという過酷な状況の中でも、彼女は「客室乗務員になりたい」という強い夢を抱いていた。また、別の住民の方が話していた「自分たちは貧しいけれど、一番不幸な人間ではない」という言葉も、私の心に強く残っている。

 

貧困地域を訪れる前、私はそこで暮らす人々の生活を自分の知っている価値観だけで想像していた。しかし、実際に話を聞いてみると、そこには私たちと同じように夢を持ち、懸命に自分の人生を生きる一人ひとりの姿があった。置かれた生活環境だけで相手を同情の対象として捉えたり、自分たちより不遇だと一方的に判断したりしてはいけないと強く感じた。大切なのは、置かれている状況にとらわれず、その人自身の言葉や思いにしっかりと向き合うことなのだと気づかされた。

 

 また、日本語を学ぶ子どもたちとの交流では、ダンスや折り紙を楽しみながら日本語を教えた。言葉が完璧に通じなくても、笑顔や身振り手振りで気持ちを伝え合うことができた。子どもたちの笑顔に触れ、言葉だけがコミュニケーションの手段ではないことを実感した。さらに、日本語を学ぶことが彼らの将来の選択肢やスキルになると知り、私たちの活動が子供たちの未来につながる可能性も実感できた。

 この7 日間の留学を通して、私は自分の中の「当たり前」を深く見つめ直すことができた。多様な背景を持つ人と関わるときこそ、自分の価値観だけで判断せず、まずは相手の言葉に耳を傾けることが何より大切だと学んだ。この経験で得た気づきを、これからの学びや人との出会いに活かしていきたい。(天羽)