日誌

総合的な探究の時間(A-wave)

2年生 総合的な探究の時間 スタートアップ講演会

 2024年5月23日(木)に本校2年生対象に、「総合的な探究の時間スタートアップ講演会」が開かれました。

 これは、2年生が地域課題探究型学習(PBL)を始めるに当たって、地域の方々にインタビューをしたり、地域の活動に参加したりする際に大切な事柄について事前にレクチャーすることで、生徒の不安感を軽減し、トラブルを未然に防止し、楽しく充実した活動になることを目的に、今年初めて開催されました。

 講師には、徳島市まちづくり協働プラザ事務局長で、一般社団法人watasの長谷川隼様をお招きしました。とても分かりやすい資料に加えて、柔らかでユーモアに満ちた語り口で、1時間、とても和やかなムードの中で、大切な事柄が自然に頭に入って来るような、大変充実した講演会となりました。

 講演内容は生徒の感想に譲りますが、総合的な探究の時間(総探)における活動のみならず、社会に出てからもずっと活かせるような、大切な知恵や心がけを学ばせていただきました。

 長谷川様、本当にありがとうございました。

(生徒の感想 抜粋)

・派遣依頼書などの重要な書類は必要だと分かった時にすぐに先生に言う。

・相手に迷惑をかけないように時間を守る大切さがわかった。

・自分のことだけを狭い視野で考えるのではなく、常に広い視野を意識し、様々な視点で見ていけるようにしたい。

・日頃からよい態度で時間を守って行動することで、今後の生活によい影響をもたらすと思う。段取りについて考えることで、社会に出たときに自分の役に立つと思う。

・インタビューは当日だけではなく、下調べ・下準備を欠かさず、終わった後の報告やお礼も大切だと思った。

・取材などの説明は、5w(where,when,who,what,why)がとても大切で、これを意識することが成功につながる。

・会話の中で「ネームコーリング(=相手の名前を呼ぶこと)」をするだけでとても印象が変わるとあって、とてもそれに共感できた。このような、ちょっとしたことを意識するだけでも相手に好印象を残せることを学んだ。段階もあるようなので、適切な距離感を保つなどして、0か100みたいにならないようにしたい。

・自分は部活を休む時に、LINEで報告することが多いので、なるべく電話で報告して、電話に慣れていけるようにしたいと思います。

・電話は思っている以上に怖くない。

・「コミュ力おばけ」になれるように頑張ります。早く取材をしてみたいです。

おやぷろ、お社再建しました!(未来につなぐお社再建プロジェクト)

ご報告が遅くなりましたが、本校生を中心にした3校(阿波・川島・城ノ内)の高校生のプロジェクトである

「おやぷろ(未来につなぐお社再建プロジェクト)」は、昨年末実施のクラウドファンディングで目標額50万円を

大幅に上回る約85万円の支援を受けることができ、多くの方々のご支援の賜物で社殿再建が実現しました!

また、3/9(土)には竣工式が執り行われました。

 

すばらしい社殿を建築してくださった切中建築様、本当にありがとうございました。

案内看板は株式会社ファイン様からご寄贈いただきました。ファイン様、改めて感謝申し上げます。

 

竣工式では、松尾神社神主の小倉様による祝詞が、「少しでも長く保つ社殿を」という私たちの想いを
汲んで下さったすばらしいものでした。小倉様、本当にありがとうございました。

あいにくの雨だったにもかかわらず、式の間だけ晴れていたのも印象的でした。

おやぷろはこれからも大野神古墳の清掃・除草活動などを継続していく予定です。

今後とも変わらぬご支援をお願いいたします。

第4回四国高校生探究活動発表会に参加しました。

3/25(月)に三好市山城町のホテルまんなかで開催された第4回四国高校生探究活動発表会に、

本校からも2年生の3グループ8名が参加しました。

 

午前は審査員の大学の先生方や四国各県から集まった9高校24グループの高校生を前にしたポスター・セッション、

午後からは交流イベントである哲学対話が開かれ、大変刺激的で貴重な経験となりました。

 

3グループともその活動の積極性を高く評価され、入賞を果たすことができました。

 審査結果

金賞(ベスト9)「食べること・自分たちの町の良さについて知ろう」(大柳・佐々木)

銀賞・審査員特別賞「あわカルテット」(神木・山本・大塚・高原)

銀賞・ファシリテーター賞「未来の阿波市のために私たちができること」(工藤・武知)

 

 

 

 

 

 

1年生 総合的な探究の時間 環境講演会

 「気候変動と私たちの未来」と題した環境講演会が1/24(水)に1年生全員を対象に開催されました。講師は徳島在住の環境ライター・佐藤由美様です。佐藤様は気候変動の国際会議であるCOPをはじめ、環境問題について世界を股にかけて長年取材されており、昨年末にドバイで開かれたCOP28にも参加され、マスメディアでもまだ大きく取り上げられていないような、環境問題に関する最新の国際情勢についてもご紹介くださいました。

 ご講演は、そもそも気候変動とは何か、どういった影響をもたらすか、その原因は何か、といった基本的な話から、これまでの取り組みの歴史的な経緯、現在、緊急の課題となっている「1.5℃目標」、そして昨年末に合意された「エネルギーシステムにおける化石燃料からの脱却」「2030年までに再生エネルギーを3倍に、エネルギー効率を2倍に」といった最新の内容まで、分かりやすく、かつ広汎に説明してくださるものでした。

 それに加えて、“ Fridays For Future ” をはじめとする世界の若者の活躍や、徳島県で実際に行われている再エネ住宅の事例の紹介、そして「再エネ促進は農山村を豊かにする」という、私達が「総合的な探究の時間」に取り組んでいる「理想の地域を実現しよう」という探究活動への示唆に富む提言など、とても50分の授業内で行われたとは思えないほど充実した内容でした。

 気候変動等の環境問題を取り上げると、どうしてもネガティブな暗い未来のことばかりを想像しがちですが、「現在、世界中の国や地域や企業、組織や人々が協力し合って、問題解決に全力で取り組んでいる。皆さんの未来は、たとえば環境を意識したグリーン・ジョブに就いたり、温室効果ガスを出さないライフスタイルへの転換が急速に進んだりしているだろうから大丈夫、安心してほしい」というポジティブな呼びかけが印象的でした。また、講演の最後に紹介されたマハトマ・ガンジーの「なりたい変化に、あなたがなりなさい」という言葉には、多くの生徒が強い印象や感銘を受けた様子でした。

 佐藤様、本当にありがとうございました。

※以下、生徒の感想です。

「講演をきいていると、それまで無謀だと思っていた脱炭素社会の実現が希望のあるものだと知り、見ているだけでなく行動にうつそうと思いました。」

「無理だというマイナスの考えから入らずに、世界での取り組みを調べ、これなら自分でも取り組めると思うものから率先して行っていきたい。」

「あと2年で車を運転できるようになります。車を電気自動車にしたり、家を建てるときが来たら、太陽光パネルを使うなどして、環境のことを考えていきたいです。」

「大学や就職先を決めるときに、環境問題に対して、活動をしていたり、対策をしていたりすることを条件に入れたい。」

「世界には、自分たちよりも年下の子どもが気候変動対策のためにがんばっているので、僕たちも何かがんばらないといけないと思った。」

「協力は人間の最大の武器だなと感じた。」

「自分の住んでいる地域をより良くするために,自分はどうすればいいのかを考えていきたいと思います。」

「佐藤由美さんの演説は今まで聴いた中で一番上手かった。声量、話し方、速度すべてにおいて上手だった。見習いたい。」

 

 

 

 

おやぷろ(お社再建プロジェクト)のクラファンはじまります!

「おやぷろ」(未来につなぐお社再建プロジェクト)は、地域の倒壊したお社を再建しようとする高校生のプロジェクトです。阿波高校・川島高校・城ノ内中等教育学校の3校の生徒が参加しています。

阿波高校にもほど近い、吉野町唯一の古墳とされる「大野神古墳(おおのがみこふん)」は、昨年9月の台風で、古墳の上部にある「お社」(社殿)が倒壊してしまいました。30年ほど前までは地域の農家の方々が牛馬の神として信仰しており、土用の丑の日にはお祭りも行われていたようですが、今ではそれも行われておらず、倒壊しても地域に建て直そうという動きは見られません。

社殿に守られていた石碑も1年以上野ざらし、雨ざらしの状態が続いており、石碑の劣化も心配されます。

そこで、地域の歴史を伝える貴重なものを修復し保護しようと動き出したのが「おやぷろ」です。

これまで大野神古墳の現地視察やお社再建案の話し合いなどを進めてきて、社殿再建のためのクラウドファンディングにいよいよ挑戦することになりました。

期間:11月17日(金)~12月31日(日)

CFサイト:徳島大学「おつくる(Otsucle)」  https://otsucle.jp/

目標金額:50万円

活動の詳細については、下のチラシや上記のサイト「おつくる」をご覧下さい。また、再建は宮大工の「木渼斗」(切中建築)様にお願いしています。

地域の歴史を守る高校生の頑張りをぜひご支援ください!